Naturally × 栗山 和大

建設業のイメージを変える、栗山組ならではの拘り。
それは一つの"繋がり"から始まった。

サインペインター NATURALLYさんと語る、"拘り"が出来るまで。

FEATURE スペシャルインタビュー

サインペイントから始まった、幾つもの表現。

栗山組の会社入口には、サインペインティングという手法で描かれたロゴ・デザインがある。全てをフリーハンドで落とし込まれるそのペイントは、印刷には出せない、手仕事ならではのぬくもりと個性がある。代表 栗山の個人的な興味から始まり、実現した会社の門構えは、建設業の会社としては特異なものであるに違いない。ただ、このサインペイントがキッカケとなり、栗山組は様々な展開を行う事になる。

サインペインター NATURALLY PAINT (福地)さんとは、今でも様々な事柄でお仕事を依頼させて頂いている。今回制作依頼をしたのは、額装された重厚な立て掛け看板。東京出張の際に仕上がりを確認しにきた栗山と、届けてくれた福地さんに、関係の始まりについて伺った。

NATURALLY PAINTさんに依頼するキッカケについて

栗山: サインペイントというものに興味があり、弊社入口のガラスに取り入れてみてはどうだろう?という考えから、インターネットで調べている中で、NATURALLYさんのホームページを見つけました。カッコイイ作品が沢山並んでいて、この方に色々相談できないかと思いましたが、建設会社の依頼ということで、嫌がられないか初めは心配でした(笑) 一般的に、飲食店やアパレルショップなどがサインペイントを取り入れているイメージなので。

福地: 自分も初めはすごく戸惑ってましたね(笑) 確かに普段受注を受けているクライアントとは違うので(笑)

栗山: 建設業からの依頼だからそう思いますよね(笑)

ネット上でのやり取りだと不安なところは少なからずありますよね。最初の顔合わせの印象はいかがでしたか?

栗山: 自分からしたら彼は若者ですし、コミュニケーションなどスムーズに進められるのか、不安な面はありましたが、その点は全く問題なかったです。サインペイントを通じた話で直ぐに打ち解ける事ができました。本や資料を用いて、サインペイントについての種類や手法を説明して頂いたり、彼の技術に対する拘りなどを伺っているうちに、もっと知りたいと食い気味に質問してしまっていました(笑) サインペイントに興味のある自分にとって、本当に有意義で楽しい時間でした。

福地: ありがとうございます。この時に行った栗山組会社入口のサインペイントが最初のお仕事でした。それからも何かとお仕事を頂けて、本当に感謝しています。初仕事での鳥取出張、本当に楽しかったです。仕事もそうですが、話が合いすぎて、仕事以外でも沢山遊んで頂きました(笑)

栗山: 楽しかったですね(笑) 仕事はもちろんですが、彼や彼の周りと交流すると、色々な刺激やアイデアが浮かぶので、東京出張の際はご飯に行ったり、交流させて頂いてます。納品して頂いた弊社入口のサインペイントの出来にも大変満足してます。本当に感動する技ですね。描いて頂いてから2年程経っていますが、未だに立ち止まってはじっくり眺めて、触って手触りを感じて...愛着がどんどん増しています。ウェブサイト内のインタビューでも語っていますが、「建設業のイメージを変えたい」という信念があり、色々なアプローチを行いたいと思っていて、サインペイントもその一つでした。全く未知数なチャレンジだったと思いますが、今は本当にやってよかったと思います。

思いついたアイデアや面白い事を実現させてくれる。

このサインペイントを皮切りに、更に色々な方面に繋がる事になりますね。

福地: 会話の中で、NATURALLYのウェブサイトがカッコイイと言って頂けて、その話で盛り上がりました。自分はウェブサイトの作成については全く分からないけど、作ってくれたNATSWORKS(原田)を紹介する事は出来ますよと伝えました。

栗山: 福地さんから絶大な信頼を得ているNATSWORKSさんにも興味が湧きました。直ぐにアポをとってもらいウェブサイトの相談をさせて頂きました。それが、栗山組のウェブサイトリニューアルに繋がります。ウェブデザイナーの原田さんと、カメラマンの志賀さんに鳥取に来て頂いて、ウェブサイトの打ち合わせと撮影を行なって頂きました。カメラマンの志賀さんは、普段ファッション関連の撮影を主に撮っておられて、なんと自分が大好きな洋服のブランドの撮影も行なっていると聞き、本当にテンションが上がりましたね。自分が普段見ているアパレル関連のウェブサイトが原田さんが作っていたウェブサイトだったり...この二人とも直ぐに打ち解ける事ができました。出来上がったウェブサイトも...見ての通り、本当に素晴らしい出来だと思います。

福地: 紹介できてよかったです。自分の仲間と栗山さんが繋がって、どんどん仕事や交流に繋がって。自分の周りには、色々な分野で物作りを行なっている人が多いので、面白い繋がりが出来たらなと。NOTEWORKSの二人とも紹介後、直ぐに仕事の依頼をして頂けたようなので皆んな感謝しています。良い関係を築ける事ができて嬉しいです。

栗山: NOTEWORKSさんの額縁も本当にカッコイイですよね。額屋さんって最初は全くイメージが無かったですが、彼等の作品は本当に素晴らしいです。会社内に設置していた企業理念「MADE BY KURIYAMA WITH PRIDE」を額装して頂いたのが最初の依頼でした。皆と接していると本当に刺激をもらえます。そして色々なアイデアも浮かびますね。今回の看板もNOTEWORKSさんを紹介して頂いて実現できましたし、栗山組のユニフォームとしてジャケットを作れないか?と相談したら、洋服のデザインや型を調達してくれる人もいたり...思いついたアイデアや面白い事を実現させてくれるメンバーだと思います。

この看板を見ては、心に気合いを入れたい。

様々なアイデアを形にして、今回は入口のサインペイントに続く、「会社の顔」となる立て掛け看板が出来上がりましたね。

栗山: はい。今間近で見て、カッコよさに感激しています。やはり間違いない仕上がりですね。会社入口のサインペイントは英字でカッコイイですが、会社を出入りする人間は年齢層も幅広いので、どの世代の方にも目が止まるように、今回は漢字で作りたいなと。

福地: その相談を頂いた時「栗山さん攻めますね〜」と言いました(笑) サインペイントの案件は英語が大半ではありますが、漢字も最近のトレンドではありますね。栗山組のロゴのままのフォントデザインだとカッコよさが出ないので、フォントデザインから行いました。NOTEWORKSの額装も、普段使う素材ではなく高級ラインの木材を使用しているらしく、重厚な仕上がりになっています。

栗山: 「攻めますね」って言われた時は不安でした(笑) でも、結果やってよかったです。入口のサインペイントと合わせて会社の標識となる、栗山組の歴史を共に歩む看板となります。これから毎日眺めては...触って...愛着が深まる事は間違いないですね(笑) 同時にこの看板見ては、ビシッと心に気合いを入れて、仕事へのパワーに還元していきたいですね。社員皆もそう思ってもらいたい、そんな標識です。伝わってるかなぁ...伝わってないだろうなぁ(笑)

笑 でも、モチベーションアップの面白いアプローチであると思います。憧れられる職場になるにはカッコ良さも必要かもしれません。

栗山: 自分たちがやっている仕事はカッコイイ。「建設業のイメージを変えたい」というのがテーマにあるので、思いついた事は何でも試したい。他がやっていない事を積極的に取り入れていきたい。もちろんカッコイイと思える事で。そして、それを実現してくれるのが福地さんだったり、周りで活躍されている皆さんなので、これからもお力添えの程よろしくお願いいたします。