代表取締役社長 栗山 和大

誇りをもってこれからも成長していき、
魅力あふれる会社を作っていきたいですね。

栗山組のストーリーや建設業の魅力について伺いました。

INTERVIEW 01 代表取締役社長 栗山 和大

難関な工事に社員全員で立ち向かいました。

これまでの栗山組のストーリーで、印象に残ったエピソードを教えて下さい。

栗山組に入社してから、いくつもの工事を手がけてきました。現在の社長職に至るまでには、現場責任者としても工事に携わってきました。

どの工事にもそれぞれに思い入れはありますが、中でも2012年の「とりぎんバードスタジアムフィールド改修工事」は特別でしたね。

工事額の大きい短期間の突貫工事であり、冬場施工のため降雪の影響も受ける厳しい条件が揃った内容でした。更には、スタジアムをホームグラウンドにする、地元サッカーチーム「ガイナーレ鳥取」がJ2に昇格して開幕戦を行うことが決まっていたので、スケジュール的にも待ったなし、そして、多くの人が訪れる施設の為に、絶対に恥をかかせる事のできない良い工事が求められました。

厳しい条件下の元、入札会議(※公共工事は入札式で受注)では、私や幹部を含め相当悩みましたね。流石にこの条件では難しいのではないか?という声もありました。

ですが、栗山組で出した決断は「立ち向かう!」ことでした。入札結果は、他社の応札額を勝り受注することが出来ました。

厳しい条件は周知の上で入札したのは、今だから言えますが単純にサッカー場の施工がしたかったんですよ。私を含め、社員の中にもサッカーをやっていた/サッカー好きが多かったという事もあり、好きな物に携わりたいというのが理由の一つです。自分達が造ったピッチで一流選手がプレーする、オフィシャルのサッカースタジアムの施工なんて、すごいと思いませんか?

厳しい条件の中、スタジアムの施工は如何でしたか?

この施工時期は、例年に比べて降雪量が多く豪雪が続きました。スタジアムの工事とは別に除雪という作業が重くのしかかり、工期は迫る→雪は降る→除雪しなければ工事が進まない...。この繰り返しでした。一つの工事で、あれだけ弊社の社員全員が関わった工事も無いですね。

朝の作業前、皆んなでスタジアムの雪かきをしてから各々の現場に向かい、夜にはまたスタジアムに集まって、翌日の為の雪かきを行う。もう、工事の半分以上が雪かきですよ...雪をかかないと工事が進めれませんから。

その当時、市長がある企業合同会合の際に、とりぎんバードスタジアムでのサッカー開幕戦のことについて、「施工業者には開幕に間に合わせる為、この悪条件の中、急ピッチで大変よく頑張ってもらっている」と話しをされました。

発注者の切迫感、市長の開幕にかける想いが伝わりましたし、この工事の困難な状況も理解して頂いている中で、何としてでも間に合わせ、その中で良い工事をする、という想いを胸に、難関な工事に社員全員で立ち向かいました。そして工事は無事に完成しました。

この工事を通じて、会社の結束を強く感じることが出来ました。試練を皆で協力して乗り越える一体感です!...そうは言っても、無理をさせてしまった一面もあるので不満があったでしょうけど(笑)

この経験は、これからの当社にとって、何物にも代える事の出来ない大変貴重なものでした。もちろん予定の工期に間に合わす事ができ、自信をもって納得のいくスタジアムを造ることが出来ました。

そして、この工事は「鳥取市優良建設工事表彰」を受賞することが出来ました。しかもその年度で最も高い工事成績です。この受賞は、現場責任者を筆頭に全社員と協力会社が一丸となり皆で掴み取ったものです。会社として取組んだ結果が最高の形となってかえってきました。

開幕戦の際には、特注弁当を手配して、全社員で観戦に行きました。最高でしたね。その2012年に施工したスタジアムが時を経て弊社ウェブサイトのトップページに...何か感慨深いですよね。

「男らしく、カッコイイ職業」なんだ
という事を伝えていきたい。

そのエピソードは、栗山組のスローガンである「やったるわいや」の立ち向かう精神を感じる事ができますね。

工事物件 (工事の種類)はありとあらゆる内容のものがありますが、とりぎんバードスタジアムのように大変な条件下の工事に向かう事もあります。

他社が避けて通る工事、でもその工事は地域にとっては必要な工事なんですよね。そのような案件に果敢に取組む会社でありたい。大変な工事だからこそ、やり遂げた時に得る技術力や組織力の経験値は大きく、会社としても個人としても成長できる仕事だと考えます。

人生において「No pain, no gain」痛みなくして、得るものはない。そこで得られる達成感は成長であり、その自信がブレイクスルーやネクストステージへのきっかけに繋がる事もあります。

もちろん会社としては、社員に対するバックアップには必要以上に気をかけますし、社員の成長意欲を全力でサポートしますよ。「やったるわいや」の精神で取組む社員は、どんどん逞しく成長していて嬉しいですね。

数々の工事を経て急成長し栗山組を牽引している中堅社員。以前は結果がついてこなかったが、近年では「おじさんをナメんじぇやねぇ!」と言わんばかりに、結果を塗り替えてきて頼りになるベテラン社員。社員それぞれが自分のベストを尽くしてくれている。不足な部分は、会社が補っていく組織力も機能して結果として出てきています。その中で、新人が仕事を学んでいける環境というのは今がベストなのではないかと思いますね。

もう一つテーマとして「MADE BY KURIYAMA WITH PRIDE」と掲げておりますが、その想いをお聞かせください。

まず一つに私たちの仕事は「郷土に貢献できる誇らしい仕事」だということです。そしてもう一つは、見栄え・出来栄えに拘りをもつ「現場品質を高めた良い仕事を追求する」信念の象徴でもあります。

世間が土木に抱くイメージで3K (きつい、汚い、危険)がありますが、栗山組ではそのイメージを覆す「栗山組の現場作り」を目指しています。それは、整理整頓であったり清潔な環境作りであったり、他社の工事現場では見られないような細かい気配りを追求する事で、マイナスなイメージを変えていきたいですね。

本来、建設業で働く男は「背中で魅せる」というか「背中で語るカッコよさ」としての本質を感じれる職業でもあります。仕事柄、品良く見せるというのは中々難しいですが、「男らしく、カッコイイ職業」なんだという事を伝えていきたいですね。

栗山組ならではの打ち出し方に
拘りを持ちたいですね。

建設業のイメージを変えたいという思いは、ウェブサイトのリニューアルからも感じ取る事ができます。

建設業のカッコよさを伝える為にも「カッコイイ表現」を依頼して制作して頂きました。アプローチの仕方は現場以外にも垣根なくやっていきたいと考えてます。

従来通りの表現に限界を感じれば、常にブレイクスルーを目指します。色々な可能性にチャレンジしながら、栗山組ならではの打ち出し方に拘りを持ちたいですね。

最後に一言お願いします。

栗山組は、個性がある社員が揃っていて、私は本当にいい仲間に恵まれたと思います。そんな仲間と共に仕事を通じて人生を歩めていることを幸せに感じています。その仲間と共に誇りをもってこれからも成長していき、魅力あふれる会社を作っていきたいですね。