INTERVIEW 06 工務係長 村上 孝二
「一人前になるまではやり抜きたい」
と強く思ってました。
建設業を始めるきっかけを教えてください。
中学生の頃に、瀬戸大橋を作った杉田秀夫についての話を聞いたのが、この業界に興味を持つきっかけでした。それ以来、物造りに関心を持ち続けて、大学までは、建設業=設計(コンサル)のイメージをしていて、自分は将来コンサルタントになるんだと思い描いてましたね。
実際のところの監督業は、設計もするし、物も造るし、一番中心に関わっていけるポジションでしたので、描いていたイメージより更にやりがいを感じる業務だったので、この職種で良かったと思っています。
知識的、体力的な部分も必要で、何より戦うのは自然が相手...楽しいじゃないですか!(笑)
栗山組での印象に残ったエピソードを教えて下さい。
今でこそ、良かったと思えるわけですが、ここに至るまでには、苦労もありました。
入社1年目の時に配置されていた現場が、土砂災害でどうしようもない状態になり、対処するのに夜も作業が入る状況でした。 連日の対処作業に、体がだるい、先が見えない...もうツライなと思いました。この時、もたずにズル休みも少ししました(笑) 新米の頃は、頭を使うより体を使いながら仕事を覚えること多くて、正直きつかったですね。
でも、それでも「一人前になるまではこの業界でやり抜きたい」と強く思ってました。役立たずのまま、というのは納得出来ない。入った以上はやり抜きたかったという気持ちですね。監督業は、範囲が広いので、全てが繋がった、2,3年目位からやっと面白みが出てくるようになりました。
そして、入社6年目で、国交省の優良工事 (宮長改良現場)を受賞しました。正直その時は、初めての事でもあり実感がなかったです。その頃は、自分が出来ない前提があったので、周りを引っ張って振り回していましたね。ついてきてくれた仲間には感謝しています。
この工事での受賞実績が次の受注に繋がっていき、大きな工事でも自分の名前で向かっていけることとなり、一つの現場の価値を強く感じました。
その後に担当した殿ダム工事では、他の現場とは一線を越える規模の現場を担当する事となった時には、3億を越える大型工事でしたので、一つの交渉事が、100万200万となり、震えましたね。
大型工事となると、会社の収入等に大きく関わりますし、井手口部長とも話す機会が増え、今まで味わったこのない感覚がありました。必然と会社の事を考えるようになり、現場のことだけではなく会社への貢献を意識するようになりました。
もがきながらも、それでも
熱い気持ちで業務に挑んでいた。
栗山組で初めて国交省の優良工事を受賞したのは村上さんだと伺いました。名誉な事ですね。
賞を初受賞してからというものの、大きな仕事に関わる事になってた自分は、正直この頃、天狗になっていましたね(笑)
ですが、天狗になった時期もつかの間、次第に会社全体のレベルも上がっていき、後に清水さんが優良工事を受賞しました。清水さんが作成する書類は非常にクオリティが高く評価をされていました。その頃の自分はしばらく良い点数が取れない状況で、打ちのめされる時期でもありました。
業務の見直しや試行錯誤を繰り返し、もがきながらも、それでも熱い気持ちで業務に挑んでいた中、鳥取県の工事(湖山歩道橋)を担当することになり、そこでまた優良工事を受賞することが出来ました。これは本当に嬉しかったですね。
モチベーションを持って自分で意識して優良工事を取ることに拘れた。重要なことには全て関わって、思うように進めれた。(まぁ、型にはめれたって言うんですかね(得意笑))満足度が高く、最近では一番の自信になっています。良い時もあれば、悪い時もある。諦めない事が重要ですね。
こうして自分がやってこれたのも、先輩後輩関わらず、仲間たちと切磋琢磨して業務に取り組めた事が大きいですね。
先輩に対しては、常に越えよう思ってやってきてますが、未だ越えれたという感覚をもったことはありません。皆それぞれ良いとこがあって、自分にはない人間性、器用さであったり...日々刺激を受けています。常に目の前に目標があったことは幸運でした。一生先輩だと思い続けれる存在です。
仲間とは愚痴の言い合いや喧嘩したりもありますが、その全てが良い関係ではあり、大事なコミュニケーションだと思います。
会社に対して思う事は、入社3年目位から、良いも悪いも意見を言うようになりましたが、自分の不勉強な事に対しても、しっかり対応してくれました。そういった面では疑いなく信頼できますし、すくすくとやりたい事をやらせてくれる環境だと感じてます。
今後の目標について教えてください。
今後の目標については、さらに国交省で優良工事を取って対外的に自分の名前を上げたいです。「おお~~、あれが栗山組の村上かぁ!!」...みたいな(笑)
「村上が関わったら間違いない」というような、発注者から絶大なる信頼を得て、業界で一目置かれる技術者になりたいですね。国交省の工事はレベルの高い技術者が多く、自分も一員になれつつあるので、他会社の技術者との交流も深めていきたいです。
最後に若者へメッセージをお願いします。
外仕事で辛い事はありますが、完成させた喜びと感動は大変味わい深い職業です。小さな物じゃない、何千万、何億円もの大きな構造物を造り上げる、大規模な仕事に携わる事ができます。
また、この仕事の魅力の一つとして、着手した工事毎に目標や計画を立てられるので、やる事が明確でわかりやすく個別で目標を立てる事が可能です。自分の成長を見る面で、いい区切りとなりますよ。他では味わえない、半年、1年で集中して結果を残す仕事、とっても魅力的なものだと思います。
業界に入ってみれば、見えなかった魅力や面白さは沢山あります。新人さんやこれから入社してくる若者にも、そういった面白さが分かるまで頑張ってついてきてほしいですね。
努力をすれば、給料も上がりやすいし、やる気のある人一緒に頑張りましょ!女性技術者も大歓迎です!!