INTERVIEW 優良工事表彰インタビュー
「80点以上で優良工事のラインにのる」
こそが最大の目標。
優良工事を受賞おめでとうございます。率直な感想をお聞かせください。
自身2回目となる事務所長表彰、また優秀技術者表彰は初の受賞となりました。更には、協力業者である坂本建材土木様も下請企業表彰を受賞することが出来、名誉なことで大変嬉しく思います。
工事成績の結果を聞いたとき、そこまでの点数を取れると思っておらず正直驚きました。しかしそれと同時に「日々行っている工事のやり方や取り組み」が確実に「評価」に繋がっていると実感しています。
おおよそ10年間、国交省工事に携わってきた工事の中で「より良い現場づくり」を目指し、その成長で確立したスタイルが評価され、成し得た結果と思います。
個人としても優秀建設技術者表彰を受賞しました。
工事では常に「80点以上で優良工事のラインにのる」こそが最大の目標であり、今回はそれを成し遂げられる事が出来ました。その中で得た優秀技術者表彰という個人受賞は、オマケのようなものだと考えております。
私に関わらず、栗山組には他にも優秀な技術者が沢山います。良い工事を行い、評価される。それを成し得れば、工事担当者の個人受賞もおのずと表彰されるチャンスはいくらでもあると思っております。
今回の工事では、協議会等を通じ沢山の方に支えられ、とても勉強になり、自分自身、さらに成長できたと実感しております。
試行錯誤しながら施工した努力が評価に繋がった。
今回の施工にあたり苦労したことは?
10万㎥を超える大型盛土の上に構造物を造る工事でした。冬期施工のため悪天候が多く、土の含水比が高くなることにより品質管理に苦労しました。
当社は、他工事より掘削された土を受入れて盛土する側となります。受入れのペースを他工事の状況に合わせて調整しなければ、当社のみならず事業全体に影響を及ぼします。協力業者からは良く思われないのですが、発注者からのニーズでもあるので、工夫で何とかなるうちは土を受け入れました。
施工箇所であったり、ダンプ走路の確保を工夫したり、協力業者は良質な盛土材を求めます。しかし、全体の流れを考えると全部が全部聞き入れるわけにもいかず、言い合いになることもありました…。そのような中でも信頼関係を築き、ギリギリの所で施工しました。着いて来て頂いた協力業者の皆様には本当に感謝しております。
また、この工事では、当社では初となる※ICT技術を導入しました。試行錯誤しながら施工した努力が評価に繋がったと感じております。そういった面でも、情報機器に携わって頂いた方々には苦労をかけました。
土工事の施工は特に天候に左右されます。今日の天候はどうなのか、明日は天候がもつのだろうか...天候に対する不安は相当なものですね。今はこの現場の時ほど天候を気にしなくてもよいのでストレスも少ないです(笑)
※ICT技術…「ICT/i-Construction (アイコンストラクション)」
建設現場の生産性向上を目指し、建設工事における測量・設計・施工計画・施工・検査の一連の工程において3次元データなどを活用する技術
これからの若手技術者の見本になりたい。
今後の目標は?
優良工事を受賞するには、実力も運も必要な要素だと思っています。
悪い点数を取らないこと!そのためには、品質に絶対的な自信をもてる物を造ることです。「恥ずかしい工事はしない、品質の良い物を造る!」常にその想いを念頭において工事に取り組んでいます。
他業者との交流もあり、経験値の高い方々とも接する機会が増えています。そういった中で吸収できる事はドンドン取り入れ成長していきたい。これからの若手技術者にも、優良工事を取れたらこんな風になれるんだぞ!って見本になりたいですし、見せ続けたいと思います。次のステップに向けて頑張ります!