INTERVIEW 優良工事表彰インタビュー
とにかく現場に出て現地を見る
どんな細かい事でも確認する
優良工事を受賞おめでとうございます。率直な感想をお聞かせください。
前回に一度受賞した事があり、それで最後と思っていましたが、この年齢になってから2回目の受賞をすることが出来て大変光栄で嬉しく思います。
会社・協力業者の皆様、この工事に関わって頂いた全ての方々の協力があって受賞することが出来ました。心より感謝しています。
現場施工で気を付けていることは何ですか?
どの工事現場においても、何はさておき「とにかく現場に出て現地を見る。どんな細かい事でも確認する」これが自分の大事にしている部分です。
工事現場に対する取り組み方して、ブレずに常に念頭に置いてます。
他には、協力業者との連携の際に対等に話し合いが出来るよう、専門的な内容の学習などを行い、自分なりに理解をする努力も続けていますね。
工事現場は、細かい部分の仕上げが良くならないと全体の見栄え・出来栄えが良くなりません。その積上げが、品質、出来形、そして安全管理と全てに関わってきます。以前と比べて書類に意識が偏っていると思われがちですが、やはり「書類より現場!」やっぱり現地に出て現場を知らないと理想の物造りは出来ません。
優良工事を受賞する工事担当者は、何度も受賞する傾向があります。その方々のやり方をみて共通しているのは「いつ書類を作っているの?」というくらい現場をよく見ていると感じます。現場に沢山足を運び、隅々まで確認して工事の品質を高める事が重要で、それが出来栄えや評価に繋がっているのではないでしょうか。
やはり現場ですね。工事はもちろん、関連業者や工事している仲間との連携も全ては現場が重要ですね、どの業界でも言える事だとは思いますが。
暑い時には一緒に汗を流し、工事に向きあう仲間ですから。連携は大事にしています。現場とコミュニケーションを取りながら作り上げていますが、時には意見が食い違いぶつかり合う事もあります。
任せっきりにするのではなく、自分が現場に対する考えや理想を持って意見を伝える事が重要です。協力業者との連携では、資料・施工図を用いて相談・意見交換をしながら進め、出てくるテーマに対してダラダラ進めず、その場で決定して対応するくらいのスピード感も必要だったりします。
今回の施工にあたり苦労したことは?
受注時より、供用開始時期が決まっており突貫工事が想定され、実際その通りとなりました。さらに他工事との調整 (当初計画の施工箇所には無かった部分を他社施工範囲より付け加えたり)、仮設矢板の条件変更等...期限は決まっており、次々と変更・調整が必要となる日割工程の管理には本当に苦労しました。
この工事を通じて、工程管理が特に重要だということを改めて実感しました。
この現場は、複数の協力業者(多い時は7業者位)が同時に入っていましたので、現場内を40~50人が動いており、当社も複数技術者での分担対応により施工して、おさめることが出来ました。この工事での1番のポイントは、供用開始に間に合ったことだと思います。発注者の皆様のご尽力のもと、工事施工の環境を整えて頂き、無事に終える事が出来ました。
縁の下の力持ちとして支えていきたい。
今後の目標は?
もう60歳、残った時間を若手の教育に使ったりして、次の世代を育てていきたいと思っています。
各自の弱い部分の底上げのために、自分が表に出過ぎるのではなく、縁の下の力持ちとして支えていきたい、そういう存在になれればと思います。
チェックリストの項目はもとより、現場を見た時にポイントを見付けて、そこを特に重点項目としてやっていく。現場内容、状況、条件に合わせ、あらかじめ計画をもって取り組む。そういう目を養っていかなければならないし、伝えていきたい。
自身の好きな言葉は「勇気と自信をもって行動する」です。この言葉が私の根本にあります。この言葉を胸にこれからも頑張っていきたいと思います。