弊社が大手ゼネコンとの共同で施工しております、わかさ氷ノ山のトンネル工事の現場見学会を、吉田建設さんと合同で実施致しました。
普段経験の出来ないトンネル工事を、実際に間近で見て、施工方法等を学びました。
最初に、笠原所長(鴻池組)より、工事についての概要説明があり、その中でも、このトンネルの特徴として、非常に急勾配(通常2~3%だが、今回は5.5~6.5%)なもので、施工が困難なものであると話されました。
その後、笠原所長と弊社現場担当/蓮佛 先導のもと、いよいよ坑内へ入場です。
入口には、発破作業による爆音を防ぐための、巨大で頑丈な防音扉がありました。
坑内の空間は、山を掘って固めたまでの状態で、生々しい空間でした。
中に入って行くと、発破作業室が設置されており、100m手前から発破をかけるそうです。
そこへ見学中にも、工事用車両の出入りがあり、また、2大重機のドリルジャンボ(掘る削る)と吹付システム機が実際に稼働しており、臨場感溢れるド迫力でした。重機が入れ替わり立ち替わり山に向かっていく様子を目の当たりにしました。
トンネルができるまで
掘る削る(岩に穴を開ける)→火薬を入れて爆破→土や岩をトンネル外へ運び出す→
掘った穴が崩れないようにコンクリートを吹付け→鋼製の支保工(トンネル内部を支える鉄枠)を組立→更にコンクリートを吹付け→ロックボルトをトンネル内部から外へ向けて埋込み強度を高める。
この工程を繰り返し掘り進めます。(1日の進捗7.4m)
最後に、参加者からの質問に対して1つづつ丁寧に応えて頂き、現場見学会は終了となりました。
短時間ではありましたが、大変貴重で有意義な経験となりました。